株式会社群像社(ぐんぞうしゃ)は、ロシア文学専門の日本の出版社。1980年に宮澤俊一ほか2名が設立。現代ロシア(旧ソ連)のみならず、アントン・チェーホフの作品研究訳書、ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』やゴーゴリ等の古典新訳も刊行している。

2015年のノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの作品を、日本で最初に出版(2000年~)していたことでも知られる。 年2回『ロシア文化通信 群』を刊行している。現役の訳者には浦雅春や沼野充義・恭子夫妻、船木裕、安岡治子等がいる。

新刊案内などを目的として、読者向け「群像社 友の会」を設けており、ロシア文学通信『群』が年2回送付されるなどの特典がある。出版活動の下支えも込めた「支援会員」と、「会員」がある。

2015年、第31回梓会出版文化賞特別賞を受賞した。

主な刊行物

  • スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ
    • 『ボタン穴から見た戦争:白ロシアの子供たちの証言』(三浦みどり訳)2000年。
    • 『死に魅入られた人びと:ソ連崩壊と自殺者の記録』(松本妙子訳)2005年。
    • 『戦争は女の顔をしていない』(三浦みどり訳)2008年。
  • タラス・シェフチェンコ
    • 『叙事詩 マリア』(藤井悦子訳・たなか鮎子絵)2009年。ISBN 978-4-903619-13-2
    • 『詩集 コブザール』(藤井悦子訳)2018年。ISBN 978-4-903619-90-3
  • ユーラシア文庫
    • 宮崎信之『バイカルアザラシを追って:進化の謎に迫る』2015年。ISBN 978-4-903619-58-3
    • 廣瀬陽子『アゼルバイジャン:文明が交錯する「火の国」』2016年。ISBN 978-4-903619-66-8
    • 高山智『マイヤ・プリセツカヤ:闘う舞姫とその時代』2019年。ISBN 978-4-903619-94-1
    • 長縄光男『ニコライ堂小史:ロシア正教受容160年をたどる(増補新版)』2021年。ISBN 978-4-910100-16-6

脚注

注釈

出典

外部リンク

  • 公式ウェブサイト
  • ロシア文学と共に30年—群像社 島田進矢氏に聞く - 公益財団法人ニッポンドットコム(2015年12月30日付)。



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