1945年イギリス総選挙(1945ねんイギリスそうせんきょ、英語: 1945 United Kingdom general election)は、1945年7月5日にイギリスで行われた議会(庶民院)議員の総選挙である。
概要
1900年選挙、1918年選挙と並ぶカーキ選挙である。これら2つの選挙と比較した場合、戦時中の指導者を有した政党が敗北したという点で、他のカーキ選挙と一線を画す。
議員の任期は5年であるが、任期満了前に解散されることが多い。しかし今回は、前回行われた1935年の総選挙後に、第二次世界大戦が勃発したため、任期が延長されていた。
第二次世界大戦後、初めて行われた総選挙で、1935年に前回総選挙が行われて以来、10年ぶりの総選挙となった。大戦を勝利に導いたチャーチル首相への支持率が高く、保守党優位が伝えられていたが、福祉の充実を訴えた労働党が予想に反して勝利を収める結果となり、初めて労働党が庶民院において単独過半数の議席を獲得する事になった。同時に労働党党首クレメント・アトリーは初めて労働党単独内閣を組閣する事になった。
なお、7月の総選挙は本選挙より79年後の2024年総選挙まで執行されなかった。
選挙データ
内閣
- 選挙前:第1次チャーチル内閣(第61代)
- 首相:ウィンストン・チャーチル(保守党党首)
- 与党:保守党(選挙管理内閣)
- 選挙後:アトリー内閣(第62代)
- 首相:クレメント・アトリー(労働党党首)
- 与党:労働党
解散日
- 1945年6月15日
投票日
- 1945年7月5日
改選数
- 640(25)
- 小選挙区 :598
- 中選挙区 :030
- 大学選挙区:012
選挙制度
- 単純小選挙区制:598
- 中選挙区制 :015
- 2人区:015
- 大学選挙区 :007
- 単純小選挙区制:03
- 単記移譲式投票:04
- 2人区:03
- 3人区:01
投票方法
- 秘密投票、単記投票、1票制
選挙権
- 小選挙区・中選挙区
- 21歳以上のイギリス国籍を有する男女、および英連邦市民、アイルランド共和国市民で一定の欠格要件(刑務所に服役中など)に該当しない市民で、居住地域の自治体で選挙人登録をした者。
- 大学選挙区
- 選挙権を有する大学卒業者。
被選挙権
- 小選挙区・中選挙区
- 21歳以上のイギリス国籍を有する男女、および英連邦市民、アイルランド共和国市民で一定の欠格要件(刑務所に服役中など)に該当しない市民で、居住地域の自治体で選挙人登録をした者。
- 大学選挙区
- 被選挙権を有する大学卒業者。
有権者数
- 33,240,391
選挙活動
党派別立候補者数
選挙結果
党派別獲得議席
脚注
注釈
出典
参考文献
- “Labour Wins”. Melbourne Argus. (1945年7月27日). http://trove.nla.gov.au/newspaper/article/967373 (英語)
関連項目
- イギリスの政治
- NHS-“National Health Service”(国営医療事業)の略称。労働党政権下の1948年に創設された。
- ゆりかごから墓場まで-労働党政権で進められた社会福祉政策のスローガン。英語名は”from the cradle to the grave”。
外部リンク
- UK Election Statistics: 1945-2003 - 庶民院図書館(英語)
- Catalogue of general election ephemera held at LSE Archives(英語)
- http://www.election.demon.co.uk/geresults.html Archived 2012年1月30日, at the Wayback Machine.(英語)




