ヨード酢酸エチル(ヨードさくさんエチル)とは、示性式 ICH2COOC2H5で表される有機ヨウ素化合物である。
性質
アルコール中でクロロ酢酸エチルとヨウ化カリウムを加熱し、水を加えて油分を分離・蒸留して得られる。分子中のヨウ素は脱離し易く、空気中に放置されたり、光が当たる事によって分解し、ヨウ素を分離して褐色になる。水及びアルカリ溶液で分解してグリコール酸エステルやグリコール酸塩を与えるが、鉄とは反応しない。
催涙作用を有し、その最低催涙濃度は4 (mg/m3)である。
関連項目
- ブロモ酢酸エチル - ヨウ素ほどではないものの、臭素も脱離し易く、似た性質を示す。
参考文献
松岡敬一郎『ヨウ素綜説(第二版)』霞ヶ関出版、1992年。ISBN 9784760301355。
外部リンク
- ヨード酢酸エチル




