国鉄タ3400形貨車(こくてつタ3400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
本形式はメチルビニールエーテル専用の10 t 積二軸私有貨車として1956年(昭和31年)3月16日に1両が三菱重工業にて製造された。
本形式以外にメチルビニールエーテルを専用種別とする形式は、他に例がなく唯一の存在であった。
所有者は、三菱化成工業であり三重県の塩浜駅を常備駅として運用された。その後1965年(昭和40年)3月31日に常備駅は、福岡県の黒崎駅へ移動した。
塗色は、黒であり、全長は8,700 mm、全幅は2,400 mm、全高は3,860 mm、軸距は4,200 mm、実容積は14.0 m3、自重は13.1 t、換算両数は積車2.4、空車1.4、最高運転速度は75 km/h、走り装置は二段リンク式の二軸車である。
1974年(昭和49年)12月11日に廃車となり同時に形式消滅となった。
参考文献
- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)
関連項目
- 国鉄の車両形式一覧
![名古屋鉄道3400系画像ファイル121130 [AGUI NET]](https://agui.net/met/met3400-123h.jpg)

![名古屋鉄道3400系画像サムネイル120 [AGUI NET]](http://www.agui.net/met/met3400-6g-sugioka.jpg)
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