saveMLAKは、東北地方太平洋沖地震で被災した博物館・図書館・文書館・公民館 (Museum, Library, Archives, Kominkan) の被災状況の共有と救援調整を、ウィキを利用して行うプロジェクトである。宮城県図書館とのコラボレーション事業は、被災地の図書館への支援例の一つであるとされる。2011年12月時点で、300人の編集者による10万1200回の編集によって、19,500施設、24,300ページを擁すに至る。元々は「saveLibrary」という名で図書館を対象としたウェブサイトであったが、震災から1ヶ月間に寄せられた情報を元に、博物館や公民館、文書館など他の社会教育施設を統合して、本形態をとった。

ウィキにはMediaWikiとその拡張機能のSemantic MediaWikiを用いており、2011年6月にはSMWにより「今月のセマンティックメディアウィキのウィキ」に選ばれ、同年Linked Open Data チャレンジ Japan 2011においてデータセット部門最優秀賞を受賞した。また2012年には情報科学技術協会が「その迅速かつ幅広い活動実績」に対して第37回情報科学技術協会賞優秀機関賞を受賞。2013年には、香港ウィキマニア開会式の基調講演として、岡本真がその軌跡と状況を講演した。

2020年、新型コロナウイルス感染症の進行に伴って、全国の公共図書館の閉館調査を継続的に行った。この活動に対して、知的資源イニシアティブ主催のLibrary of the Year 2020において『ライブラリアンシップ賞』を受賞した。

脚注

参考文献

  • 岡本真、2012、「saveMLAKの活動と課題, そして図書館への支援を巡って」『情報管理』(科学技術振興機構)54巻12号808頁、2012年3月1日、(2013年8月9日取得、doi:10.1241/johokanri.54.808)。
  • 宮地ゆう、2011、「Movers&Shakers―ニュースの裏側 第30回 震災の記録、日本の行方…動く米国の研究者」『朝日新聞GLOBE』、2011年8月9日、(2013年8月9日取得、http://globe.asahi.com/movers_shakers/110904/01_02.html )。
  • ヨコハマ経済新聞、2011、「被災地の子ども図書室に「本棚」を-東海大学とsaveMLAKが寄付を呼びかけ」、2011年12月16日、(2013年8月9日取得、https://www.hamakei.com/headline/6608/ )。

関連項目

  • 東日本大震災
  • GLAM
  • LODチャレンジ

外部リンク

  • saveMLAK

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