エストー (S-tog) は、デンマーク国鉄の首都コペンハーゲン近郊列車路線である。コペンハーゲン中央駅を中心とし、ヒレレズ、フリズリクソン、ファーラム等を結んでいる。
路線
月曜日~金曜日
土曜日・日曜日
金曜日と土曜日の夜
使用車両
S-Togには、これまで4種類の電車が使用されている。
初代車両
1934年の開業から1978年まで使用されていた形式。DSBでの形式は「MM-FM-MM」とされ、パンタグラフを搭載した電動先頭車が付随車1両を挟む編成を組んでいた。
1978年の引退後も、2003年まで1編成が動態保存車両として運行していた。
引退までの44年間の営業運転は、S-Togの歴代車両の中では最長使用記録である。
2代目車両
1967年から1978年まで製造された2代目車両。赤色の塗装は以降の車両にも受け継がれた。
一等車付きの制御電動車+制御車の2両編成、同じ編成構成だが二等車のみの2両編成、1975年以降に製造された制御電動車+付随車+電動中間車+制御車の4両編成の、合計3種類の編成が存在した。それぞれのデンマーク国鉄での形式は、2両編成が「MM-FS」、4両編成が「MM-FU-MU-FS」である。
2007年2月に引退し、1編成が保存されている。
3代目車両
スウェーデンのアセアで、1985年から1986年にかけて製造された車両。DSBでの形式は「FC-MC-MC-FC」とされた。
S-Togの車両で初めて電機子チョッパ制御を取り入れたが、故障が頻発。1995年に4編成が廃車された後、2006年8月までに全編成が引退し、2007年に全車解体された。
4代目車両
1996年から導入されている最新型の車両。1軸台車による連接式構造を採用しており、1車体の全長が短くなっているのが特徴。2007年以降、S-Togの列車は全てこの系列によって運行されている。
8両編成はSA系(Litra SA)と呼ばれており、DSBでの形式はSA-SB-SC-SD-SD-SC-SB-SAとされている。全長は168m。パンタグラフはSG車に搭載されている。105編成が製造された。
2005年1月からはSA系の事故廃車分の補充や、乗客が少ない系統への導入のために4車体連接式のSE系(Litra SE)が登場し、31編成が運用に就いている。DSBでの形式は「SE-SF-SG-SH」とされ、パンタグラフはSB車に搭載されている。
性能上の最高速度は120km/hだが、信号上の問題で現在は90~100km/h(S-togslinje Fでは80km/h)で運行されている。
なお、DSBとデザインを共同設計したJR北海道キハ261系気動車の天井・照明・車内情報表示装置のデザインは本系列のものを範としている。
脚注
関連項目
- S-Bahn
- デンマーク鉄道
外部リンク
- Official Web Site (デンマーク語)
- Byens Puls: traffic information including delays
- Geographical map of Copenhagen rapid transit
- Copenhagen Metro and S-Tog
- Siemens product specifications pdf




