ハロルド・ルイス・コールマン(Harold Louis Coleman , 1986年4月4日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州レフロア郡グリーンウッド出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのニューヨーク・メッツ傘下所属。
経歴
プロ入り前
2005年のMLBドラフト28巡目(全体857位)でアトランタ・ブレーブスから指名されたが、ルイジアナ州立大学へ進学した。大学2年時にアンダースローからサイドスローへのフォーム変更が功を奏して成績が向上。
2008年のMLBドラフト14巡目(全体421位)でワシントン・ナショナルズから指名されたが、契約には至らなかった。2009年のメンズ・カレッジ・ワールドシリーズでは胴上げ投手となった。
プロ入りとロイヤルズ時代
2009年のMLBドラフト5巡目(全体152位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名され、7月9日に契約した。契約後、傘下のA級バーリントン・ビーズでプロデビュー。4試合に登板後、8月にA 級ウィルミントン・ブルーロックスへ昇格。A 級ウィルミントンでは10試合に登板して3勝1敗1セーブ、防御率1.26、22奪三振を記録した。
2010年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズで開幕を迎え、21試合(先発1試合)に登板。2勝1敗6セーブ、防御率2.09、55奪三振の成績で、7月にAAA級オマハ・ロイヤルズへ昇格。AAA級オマハでは21試合に登板して5勝2敗1セーブ、防御率2.23、48奪三振を記録した。
2011年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズで開幕を迎え、6試合に登板後、4月21日にロイヤルズとメジャー契約を結び、同日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー。2点ビハインドの7回表から登板し、2回を2安打無失点に抑えた。その後はシーズン終了までリリーフに定着し、この年は48試合に登板して1勝4敗1セーブ、防御率2.87、64奪三振を記録した。
2012年2月22日にロイヤルズと1年契約に合意。3月29日にAAA級オマハへ配属され、開幕を迎えた。4月15日にメジャーへ昇格。リリーフとして7試合に登板していたが、5月5日にAAA級オマハへ降格。5月17日に再昇格し、敗戦処理として9試合に登板後、6月13日に再びAAA級オマハへ降格したが、18日に再昇格した。しかし同日のヒューストン・アストロズ戦で、2回を5安打5失点と救援に失敗し、6月20日にAAA級オマハへ降格した。なかなかメジャーに定着できなかったが、7月4日のメジャー昇格後はリリーフに定着。この年は42試合に登板して防御率3.71、65奪三振を記録した。
2013年3月2日にロイヤルズと1年契約に合意。3月28日にAAA級オマハへ配属され、開幕を迎えた。5月23日にメジャーへ昇格し、4試合を全て無失点に抑えていたが、6月4日にAAA級オマハへ降格。7月8日に再昇格した。再昇格後も好投を続け、16試合で1失点、防御率0.47を記録していたが、8月28日にルーク・ホッチェバーが父親産休リストから復帰したため、AAA級オマハへ降格。9月3日に再昇格した。この年は27試合に登板して3勝0敗、防御率0.61、32奪三振を記録した。
2014年2月21日にロイヤルズと1年契約に合意した。3月29日に指の怪我で15日間の故障者リスト入りしたため、開幕ロースターから外れた。4月9日に故障者リストから復帰。復帰後は17試合に登板したが、防御率6.27と振るわず、6月2日にAAA級オマハへ降格。6月17日に再昇格したが、同日のデトロイト・タイガース戦で失点し、6月22日にAAA級オマハへ降格した。7月10日に再昇格したが、2試合で5安打4失点と結果を残せず、16日に降格。8月29日に再昇格したが、プレーオフのロースター入りすることはできなかった。この年は31試合に登板して1勝0敗1セーブ、防御率5.56、24奪三振を記録した。
2015年4月2日に40人枠を外れる形でAAA級オマハに降格し、開幕を迎えた。9月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。この年は4試合の登板に留まり、メジャーデビュー以来では初となる10試合未満の登板に終わった。しかし、失点はせずに防御率0.00で1勝を挙げ、2013年から3年連続で無敗(勝率1.000)だった。
2016年1月29日にイアン・ケネディの加入に伴ってDFAとなった。2月3日に自由契約となった。
ドジャース時代
2016年2月19日にブランドン・マッカーシーの60日間の故障者リスト入りに伴い、ロサンゼルス・ドジャースと1年75万ドルで契約を結んだ。8月3日に右肩の疲労で15日間の故障者リスト入りした。9月2日に復帰し、11試合に登板したがポストシーズンはアクティブ・ロースターには入らなかった。12月2日にノンテンダーFAとなった。
レッズ傘下時代
2017年1月10日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。シーズンでは開幕から傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーし、25試合に登板して2勝1敗2セーブ、防御率2.21、44奪三振の好成績を残していたが、6月13日に自由契約となった。
ダイヤモンドバックス傘下時代
2017年6月23日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、傘下のAAA級リノ・エーシズへ配属された。8月3日に自由契約となった後、7日に再契約。9月1日に再び自由契約となった。
タイガース時代
2018年2月23日にタイガースとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった。開幕は傘下のAAA級トレド・マッドヘンズで迎え、5月12日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。この年は51試合に登板して4勝1敗、防御率3.51、41奪三振を記録した。レギュラーシーズン終了後の10月24日にFAとなったが、12月5日にマイナー契約で再契約した。
投球スタイル
変則的なサイドスロー投手で奪三振率が高く、右打者に強い。平均球速144km/hのフォーシームと、平均球速140km/hのツーシーム、さらに平均球速131km/hのスライダーの3球種を武器とし、基本球種をスライダーとする技巧派である。かつてはカーブ、チェンジアップなども投げていたが、2016年シーズン終了時点では投げていない。
詳細情報
年度別投手成績
- 2018年度シーズン終了時
背番号
- 46(2011年)
- 31(2012年 - 2014年)
- 49(2015年)
- 67(2016年)
- 19(2018年)
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 C
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Louis Coleman stats MiLB.com (英語)
- Louis Coleman (@LouisColeman31) - X(旧Twitter)




