『サウンド・イン“S”』(Sound Inn "S")は、BS-TBSで毎月第3土曜日に放送されている音楽番組である。かつては、1974年4月から1981年3月までTBS系列局で放送されていた。この前番組が放送終了してから34年後の2015年4月18日から「Seiko presents Sound Inn "S"」として新たに放送されている。番組は、SEIKO(服部時計店、後のセイコーグループ)の一社提供である。
概要
フジテレビの『ミュージックフェア』に対抗した大人の音楽番組として、初代司会に佐良直美、しばたはつみ、由美かおるの3人を起用して放送を開始。レギュラー出演者・音楽監修に世良譲を起用したこともあり、ミュージックフェアよりも、ややジャズ、アメリカン・ポップスの選曲が多かった。その後、いしだあゆみを挟み、1977年より伊東ゆかりに司会は交替。レギュラーもその間、初期の由美かおるからタイム・ファイブ、松崎しげると実力派の歌手に次々交替(しばたはつみは最終回まで出演)。ベテラン歌手や演歌歌手だけでなく、アイドル歌手も多数出演した。また、「東京音楽祭」でゴールデンカナリー賞などの各賞を受賞した国内外のアーティストが多く出演した。
初代司会者の3人の衣装はすべて自前のもので、1回放送分内に3着ほどを着用しており、費用は約20万円であった。また、番組のバックダンサーとなる「ホリデー・ガールズ」の衣装はTBS美術部によるもので、同じく1回分で5着ほど着用しており、回によっては1着30万円のものもあった。
当初はモノラル放送だったが、1978年11月26日放送分以降はステレオ放送化された。TBSの音楽番組では初のステレオ番組である。
各回の最後はレギュラー陣が曲を歌い、その合間に、次回ゲストの紹介を行うのが基本的なフォーマットだった。その際、バーを模したスタジオセットに、すでに次回ゲストが座って曲を聴いていて、カメラ目線で会釈する構図となっていた。
その後、スポンサーのSEIKOが撤退したことを受け、1981年、日立製作所が単独提供を引き受ける形で、同じメンバーでの続編、『Holiday』に衣替えした。
2014年9月28日、33年半ぶりに単発特別番組『サウンド・イン・S 音楽の時間』として復活した。その後、2015年4月18日からBS-TBSにて、毎月第3土曜日の23:00 - 23:30(『未来へつなぐ。 土曜スタジアム』枠の前半部扱い)にレギュラー放送が復活した。2019年4月20日からは、毎月第3土曜日の18:30 - 19:00に放送されている。
放送日時
- 第3土曜 18:30 - 19:00(2019年4月20日 - )
- 2020年1月18日から4月18日までの間は、毎週放送されていた(第3土曜のみ新作、その他の週は再放送)。
かつての放送日時
- 日曜 23:00 - 23:30 (1974年4月7日 - 1975年3月30日)
- 日曜 22:30 - 23:00 (1975年4月6日 - 1975年9月28日)
- 日曜 23:00 - 23:30 (1975年10月5日 - 1981年3月29日)
- 第3土曜 23:00 - 23:30(2015年4月18日 - 2019年3月16日)
出演者
歴代司会者
- 司会者
- 初代0:佐良直美(1974年4月 - 1975年9月)
- 2代目:いしだあゆみ(1975年10月 - 1977年9月)
- 3代目:伊東ゆかり(1977年10月 - 1981年3月)
- ロイ・ジェームス(時期不詳)
- サブ司会格
- しばたはつみ(1974年4月 - 1981年3月)
- 由美かおる(1974年4月 - 1975年9月)
- 松崎しげる(1977年10月 - 1981年3月)
レギュラー
- 世良譲(音楽監修・演奏)
- 宮本ヨシミ・ジュテーム(コーラスバンド)
- タイム・ファイブ(コーラス担当)ほか
- スペクトラム(準レギュラー)
- ホリデー・ガールズ(名倉加代子、くりたゆり、千夏記、財津洋子)
- ニュー・ホリデー・ガールズ(コーラス&ダンス担当。西田いく子、田中都、赤松由理、川村美晴)※川村は途中脱退
- 演奏 - 高橋達也と東京ユニオン(通常レギュラー出演)・宮間利之とニューハード
- 指揮 - 前田憲男
スタッフ
過去のスタッフ
- TM:平木美和
- TD:山根卓也
- PA:井上忠紀
- 照明:清水朝彦
- プロンプター:小池真一
- EED:工藤泰士
- 楽器:高井啓光
- 感染対策監修・指導:東京慈恵会医科大学 嘉糠洋陸
- 演出補:絹川翔瑠
- プロデューサー:斉藤裕之(BS-TBS)、櫟本憲勝
放送局
- BS-TBS
かつてのネット局
- 東京放送(現:TBSテレビ)
- 北海道放送
- 青森テレビ
- 東北放送
- 福島テレビ(1974年10月から1975年6月まで放送):金曜 23:05 - 23:35
- 静岡放送
- 中部日本放送(現:CBCテレビ)
- 朝日放送(1975年3月まで) → 毎日放送(1975年4月以降)
- 山陽放送(現:RSK山陽放送)
- 中国放送
- RKB毎日放送
- 熊本放送
一部時差ネット局あり。なお、当時の少民放地域のTBS系列単独加盟局は、未ネットの局もあった。
TBSチャンネルでの再放送
CS放送のTBSチャンネル(現・TBSチャンネル1)では、開始時期は不明ながら2007年9月6日まで再放送され、同日5:00のリピート放送をもって終了した。
レギュラー放送終了後には追悼特別番組としてたびたび放送されており、終了から約4年10ヶ月ぶりとなる2012年6月26日(初回放送)には同年5月に死去した尾崎紀世彦の出演した回を、2013年1月3日(初回放送)には前年10月に死去した桑名正博の出演した回をそれぞれ放送した。
西城秀樹没後、CSTBS2チャンネルにて西城秀樹出演回の#223、#263を2018年12月23日を皮切りに、2019年、2020年と複数回ずつ放送されている。
サウンド・イン"S" 音楽のじかん
当番組が終了して33年半後の2014年9月28日、『サウンド・イン"S" 音楽のじかん』というタイトルで『スパニチ!!』(日曜14:00 - 14:54)枠で放送された(関東ローカル、文字多重放送)。またBS-TBSでも、同年10月24日に“完全版”を放送した。引き続きセイコーグループが一社提供した。
司会
- 石丸幹二
- オードリー(春日俊彰は番組オープニングとサウンド・イン“S”100年メドレーにシンバル奏者として参加した)
- 中越典子
出演歌手
- 小柳ゆき
- 島袋寛子
- スキマスイッチ
- 鈴木雅之
- 五木ひろし
スタッフ
- 舞台監督:植木修一
- ライブ演出:柴田猛司
- 演出:齋藤崇
- プロデューサー:服部英司
- 制作著作:TBS
スペシャルライブ2020
- 斉藤慎二(ジャングルポケット)と山形純菜(TBSアナウンサー)の司会で2020年2月27日に赤坂BLITZにおいて新型コロナウイルス対策のため無観客で収録された。2020年3月21日19:00-20:00(1時間)と4月18日(通常枠・30分)に放送。なお、全曲ノーカット完全版が2020年5月23日、TBSチャンネル1で放送された。
脚注
出典
外部リンク
- BS-TBS|Sound Inn "S"
- Sound Inn “S” 番組紹介 | セイコーと音楽 | セイコーホールディングス
- サウンド・イン“S”|音楽|TBSチャンネル - TBS
- Sound Inn S (@soundinns) - X(旧Twitter)
- Sound Inn S Official (@soundinns) - Instagram
- Sound Inn "S" (サウンドインs) (soundinns) - Facebook

![[TVVariety] サウンド・イン](https://i.imgur.com/1GobhLP.jpg)


